投球スポーツ選手の恐れるUCL断裂とは?専門家が解説

趣味のはなし

こんにちは、能天気パパ社長です。衝撃のニュースが入ってきましたね。

2023年、8月24日、エンゼルスの大谷翔平選手が、レッズとのダブルヘッダー第2戦に「2番・DH」で出場した。第1戦では投打同時出場するも、腕の疲労のため2回に途中降板。米記者が「投手・大谷」の今季絶望をX(旧ツイッター)で一斉報道した。右肘のUCL(内側側副靭帯)の損傷だと伝えられました。

私も小さいころから野球を嗜み、現在でも草野球や少年野球のコーチなど、楽しく野球生活を送っています。もうすでに真っ黒けです。特に大谷翔平選手の活躍は目まぐるしいもので、いつもニュースをチェックしています。

ただ今回は残念なニュースとなりました。

私は看護師として整形外科で勤務していたこともあり、靭帯専門の病棟だったので少しは知識としてありましたので、皆さまに少しだけ情報提供ができればと思い書きました。

UCL(内側側副靭帯)とは?

UCL、正式には「内側側副靭帯」と呼ばれるのは、人間の肘を構成する重要な靭帯の一つです。特に、肘の内側部分を安定させる役割を持っています。この靭帯は、上腕骨と尺骨という二つの骨をつないでおり、肘関節の動きとともに伸縮します。

なぜUCLが断裂するのか?

UCLの断裂は、特に投球スポーツ、例えば野球やクリケットの選手に多く見られる障害です。肘を繰り返し強く曲げ伸ばす動作は、UCLに多大なストレスをかけ、その結果、靭帯の微小な損傷が積み重なり、最終的には断裂へとつながることがあります。特に、ピッチャーやボウラーはこのリスクが高いとされています。

急性のUCL断裂は、事故や落下などの外的なトラウマによっても引き起こされることがあります。

断裂の症状は?

UCLの断裂には以下のような症状が現れることが多いです。

  • 肘の内側での鋭い痛み
  • 投球や物を掴む際の力の低下
  • 肘の腫れや赤み
  • 動きに伴う不快な音や感覚

診断と治療

UCLの断裂の診断は、まず医師の診察によって始まります。物理的な評価の後、MRI(磁気共鳴画像)などの画像診断が行われ、断裂の程度や位置を正確に把握することができます。

治療方法は、断裂の重度や患者の状態、アクティビティレベルなどに応じて変わります。軽度から中等度の損傷の場合、保存的治療(休息、アイシング、圧迫、挙上)や物理療法が推奨されることが多いです。しかし、完全な断裂やプロのアスリートの場合は、手術が必要となることもあります。

予防とリハビリ

UCLの断裂を予防するためには、適切なウォームアップ、ストレッチング、筋力トレーニングが重要です。特に、肘の周りの筋肉を強化することで、UCLにかかるストレスを軽減することができます。
筋力強化はどの部位でも同じことが言えますけどね。

断裂後のリハビリは、患者の回復をサポートし、再発のリスクを低減するために非常に重要です。専門家と密に連携して、適切なリハビリプログラムを組むことが勧められます。

まとめ

UCLの断裂は、特に投球スポーツ選手にとって大きな問題となり得る障害です。しかし、適切な予防策と早期診断、治療により、多くの選手がスポーツに復帰することが可能です。今回では、大谷選手みずから違和感を感じ交代した経緯から、「断裂」ではなく、「損傷」で済んだのかもしれません。

自身の異常の変化には敏感に感じることができるので、最小限のケガで済んでいることを願うばかりです。まだホームラン王が残っていますので、今シーズン可能出場が可能であれば、目指してほしいですね!

がんばれ大谷選手!

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